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未経験から事務職に転職するのにMOSは必要?求人票を数えて、受験の全体像まで調べた

事務職に未経験から転職したい人向け。求人票でExcel・MOSがどう書かれているかを実際に数え、MOSの試験範囲・受験方法・費用・勉強時間の目安・講座と独学の選び方まで、事務職として毎日Excelを使う立場から整理しました。

「事務職に転職したい。でも、履歴書に書けるスキルがない」

事務職は人気の割に求人が少なく、求人1件に対して求職者が3.2人います(厚生労働省「一般職業紹介状況」令和7年5月分・一般事務の有効求人倍率0.31倍)。書類で落ちる世界で、「Excelできます」をどう証明するか。未経験の人が最初にぶつかる壁です。

僕は事務職として毎日Excelを使っていますが、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は持っていません。一度取ろうとして、自宅のパソコンにExcelがなくて止まりました。この記事は「MOSは取るべきか」を、求人票の実測と公式情報で正直に整理したものです🌱

※採用する側の人間ではないので、「これを持っていれば受かる」とは書きません。書けるのは、求人票に何が書いてあるかと、試験の中身です。


この記事でわかること

  • 未経験可の事務求人が、ExcelとMOSをどれくらい書いているか(実測)
  • MOSが「必須ではないのに差がつく」理由
  • MOS Excelの試験範囲・受験方法・費用・当日の流れ
  • 勉強時間と合格率の目安。講座と独学、どちらが自分に合うか
  • 自宅にExcelがない人の練習環境の作り方

1. 求人票は、ExcelとMOSをどう書いているか(実測)

「MOSは意味ない」「いや必要だ」という声はどちらも聞くので、求人票そのものを数えました。Indeedで「事務 未経験」と検索し、その中で「Excel」「MOS」という言葉を含む求人がいくつあるかを見た数字です。全国だと件数が表示の上限に当たって割合が出せないので、例として地方の2都市で数えました(2026年9月8日時点)。

事務 未経験の求人件数:Excel・MOSの言及割合

検索条件(Indeed)広島市岡山市
「事務 未経験」4,000件以上3,000件以上
+「Excel」を含む2,000件以上(約5割)1,000件以上(約3割)
+「MOS」を含む800件以上(約2割)200件以上(約1割)

件数は「○件以上」という表示なので、割合は下限どうしを割った目安です。読み方はこうです。

  • 未経験可の事務求人の3〜5割がExcelという言葉を含む
  • 1〜2割がMOSという言葉を含む。件数だけでは「必須」か「歓迎」かまでは分からないので、気になる求人は本文で確認してください

これは2都市の例なので、お住まいの地域で同じ検索をしてみてください。5分で自分の地域の相場が分かります。


2. MOSは必須じゃない。でも「書類で示せる材料」は少ない

未経験者がExcelの力を書類で示せるもの:実務経験×・作ったファイル△・MOS○

数字のとおり、MOSに触れている求人は少数派で、多くの求人は条件にしていません。

それでも僕がMOSを「差がつく材料」と言うのは、未経験の人が応募書類でExcelの力を客観的に示せるものが、ほとんどないからです。

Excel力を示せるもの経験者未経験者
実務経験(「○○の集計を担当」)○×
作ったファイルの実物(面接で見せる)○△(見せる場が少ない)
MOSなどの資格○○

経験者は実務経験で語れます。未経験者はそれができないので、残るのが資格です。MOSは「必須だから取る」のではなく、「他に出せるカードが少ないから取る」資格、というのが僕の整理です。

実際に取った人の評価も見ておきます。MOSを運営するオデッセイ コミュニケーションズの合格者アンケート(2026年2月公開・有効回答424名)では、**回答した合格者の90%が「MOSで学んだ内容が実務で役に立っている」**と答えています。合格者の自己評価なので割り引いて読む必要はありますが、「取ったけど使わない資格」ではなさそうです。

「MOSは意味ない」と言われる理由も正面から

  • 持っているだけでは評価されない。面接で「どの関数を、どんな仕事で使えるか」を言えなければ、資格欄の一行で終わる
  • 実務は資格の範囲外が多い。実際の仕事はVLOOKUPの#N/A対応や、他人が作った表の解読のように、試験範囲の外にあるものが多い

つまりMOSは「入口の鍵」であって「仕事の道具」ではありません。入口を通ったあとに効くのは、VLOOKUPやSUMIF・COUNTIFを実務で回した経験の方です。


3. 「AIがあればExcelは要らない」への答え

AIが使えない職場と、Excelを知っている人がAIに具体的な指示を出す様子

このブログはAIで事務を爆速化する話を書いているので、「もうExcelの勉強は要らないのでは」と思う人もいるはずです。僕の答えは「当面は要る」です。

1つ目は、職場のパソコンでAIが使えない場面がまだ多いこと。許可制だったり、ネット接続が制限されていたりする職場は珍しくありません。AIが使えない環境では、Excelを自分で動かす力がそのまま仕事の速さになります。

2つ目は、AIに指示するにも、関数と表の構造を知っている人の方が早いこと。SUMIFやピボットを知っている人は指示が具体的になり、出てきた結果の間違いにも気づけます。AIは道具を減らすのではなく、道具を知っている人をさらに速くします。


4. MOS Excelの試験範囲。一般とエキスパートの違い

MOS Excel一般レベルの出題範囲は5項目

MOSはWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの科目があり、事務職ならExcelからです。Excelには一般レベルと**エキスパート(上級)**の2段階があります。

一般レベル(Excel 365 / 2019)の出題範囲は5項目です。

  1. ワークシートやブックの管理
  2. セルやセル範囲のデータの管理
  3. テーブルとテーブルのデータの管理
  4. 数式や関数を使用した演算の実行
  5. グラフの管理

試験時間は50分。パソコンで実際にExcelを操作して答える実技試験で、選択問題ではありません。合格基準は公式には非公開で、「1000点満点中550〜850点が目安」とだけ公表されています。

エキスパートはピボットテーブルやマクロの基本、高度な関数が範囲に入ります。未経験で転職の書類に書くなら、まず一般レベルで十分です。エキスパートを持っていても一般レベルの範囲の証明にはならない、と公式も明記しています。


5. どうやって受験するか。費用・会場・当日の流れ

随時試験は会場でほぼ毎日。結果はその場で分かる

受験方式は「随時試験」が基本

MOSには2つの受け方がありました。

  • 随時試験:全国のパソコン教室などの会場で、ほぼ毎日開催。会場ごとに日程が違う
  • 全国一斉試験:月1回、決まった日に全国で実施

このうち全国一斉試験は2026年12月で終了と公式が発表しています(2026年8月18日のお知らせ)。これから受ける人は、随時試験を前提に考えてください。近くの会場は公式サイトの会場検索で探せます。

費用

受験料(税込)学割
Excel 一般レベル12,980円9,680円
Excel エキスパート12,980円9,680円

受験料は科目・レベルによらず同じです。落ちると同じ額がもう一度かかるので、1回で受かる準備をするのが一番の節約です。

申し込みから当日まで

  1. 公式サイトで**受験者ID(Certiport ID)**を登録する
  2. 随時試験の会場を探し、その会場に申し込む(申込方法は会場ごと)
  3. 当日は会場のパソコンで受験。試験が終わるとその場で得点と合否が画面に出て、結果レポートももらえる

「結果が当日に分かる」のは、転職活動中の人には大きいです。履歴書に書けるまでの待ち時間がありません。


6. 勉強時間と合格率。講座と独学、どちらにするか

合格率は非公開。勉強時間の目安は「20〜80時間」

正直に書くと、合格率はMOS公式が公開していません。「合格率○%」と書いているサイトは、講座の受講生など限られた集団の数字です。

勉強時間も公式は示していません。公式テキストを出しているFOM出版も時間数は出しておらず、パソコン教室などの民間サイトが「20〜80時間」という目安を出しているのが実情です(イング資格取得ラボ等)。幅が広いのは、普段Excelを触っているかどうかで大きく変わるからです。

僕の感覚では、仕事で毎日Excelを使っている人なら、出題範囲の抜けを模擬問題で埋めるだけなので短い側。Excelをほとんど触ったことがない人は、操作に慣れる時間が上乗せされるので長い側です。

講座と独学の違いは「本番形式の練習」と「質問できる相手」

MOSは独学で受かる人も多い試験です。対策テキスト(FOM出版など)に模擬試験プログラムが付いていて、本番に近い操作形式で練習できます。

講座を選ぶ意味があるのは、次の2つを買いたい人です。

  • 本番形式の練習を、決められたペースでやらせてもらえること(自分で計画を回せない人)
  • つまずいたときに質問できる相手がいること(Excelの操作そのものに慣れていない人)

講座と独学の比較表

独学(公式テキスト+模擬試験)ユーキャンハロー!パソコン教室(オンライン)
費用の目安テキスト2,000〜3,000円+受験料12,980円公式サイトで確認+受験料公式サイトで確認+受験料
期間の目安1〜2ヶ月公式の標準学習期間を参照公式の標準学習期間を参照
向いている人自分で計画を回せる/費用を抑えたい添削や質問の相手がほしい短期集中型。公式は受講生の合格率97.3%と案内
注意点練習環境は自分で用意資料請求だけでは始まらない会員登録が必要

※ハロー!パソコン教室のリンクは広告(A8.net)です。並び順は報酬順ではありません。

僕はMOSを取っていないので、講座の中身の良し悪しは語れません。ここに書けるのは「自分で回せる人は独学、Excelの操作から不安な人は講座」という判断の軸だけです。各講座の費用と期間は、公式サイトで最新のものを確認してください。


7. 自宅にExcelがない人の、練習環境の作り方

僕がMOSを一度やめた理由がこれです。2024年12月、取ろうと調べ始めて、自宅のMacBookにExcelが入っていないことに気づいて止まりました。会社では毎日使っているのに、家では触れない。練習できないなら受からない、と。

いま振り返ると、調べれば解ける問題でした。

パソコンを持っていない人へ

スマホしかない人は、先にこれだけ読んでください。事務職への転職では、パソコンが家にあるかどうかで動きやすさがかなり変わります。

  • MOSの練習が家でできる。会場のExcelと同じ操作を、自分のペースで繰り返せる(僕が止まった理由がこれでした)
  • 履歴書・職務経歴書を自分で作って送れる。WordやExcelの形式で提出を求める会社がまだ多く、スマホだけだと詰まる場面が出る
  • オンライン面接を落ち着いて受けられる。スマホより画面が大きく、資料を見ながら話せる

高いものは要りません。MOSの練習と書類作成が目的なら、Windows・メモリ8GB以上・Office付きの中古や型落ちで十分です。

安い順に並べます。報酬の有無で順番は変えていません。

練習環境の比較表

方法費用向いている人注意点
Excel Web版無料まず触ってみたいデスクトップ版と機能差がある。本番形式の練習には足りない
Microsoft 365 無料試用無料(1ヶ月)試験日が決まっている解約を忘れると課金される。カレンダーに解約日を入れる
Microsoft 365 Personal年1万円台受験後もExcelを使い続けるサブスク。Windows/Mac両対応
Office付きパソコン(新品・中古)数万円〜パソコン自体がないMOS練習ならWindows・メモリ8GB以上・Office付きを目安に

Macユーザーへの注意

  • 試験会場のパソコンはWindows版Excel。リボンの配置やショートカットが少し違う
  • Mac版でも一般レベルの範囲はほぼ練習できるが、直前に1回はWindows版に触るのがおすすめ(無料試用をWindows機で使う、パソコン教室の環境を借りる、など)

Web版と無料試用はMicrosoft公式サイトから始められます。

買うなら、僕が友人に勧める順はこうです。

※紹介の順番は報酬の有無ではなく、僕が友人に勧める順で並べています。楽天のリンクはアフィリエイトリンク、Amazonは通常リンクです。


8. 結論:こう決めればいい

結論:MOSを取る/実力で勝負/まず触る、の3つの分かれ道

  • 未経験で、応募書類に書けるものがない → MOS Excel一般レベルを1つ。随時試験なら受験日を自分で決められるので、1〜2ヶ月の計画が立てやすい
  • 実務経験がある → MOSより「作ったファイル」と関数の実力。VLOOKUP・SUMIF・ピボットテーブルを実務で回す方が評価される
  • 迷っている → まずExcel Web版で30分触る。続けられそうなら無料試用で本番形式に近い練習へ

まとめ

  • 未経験可の事務求人の3〜5割がExcel、1〜2割がMOSという言葉を含む(地方2都市の実測)。「必須」はまれ
  • MOSは必須ではない。でも未経験者が書類でExcel力を示せる数少ない材料
  • Excel一般レベルは5項目・50分の実技。受験料12,980円。随時試験なら会場でほぼ毎日受けられ、結果は当日に分かる
  • 合格率は非公開、勉強時間の目安は民間で20〜80時間。独学で受かる。講座は「本番形式の練習」と「質問相手」を買うもの
  • 自宅にExcelがなくても、Web版・無料試用・Office付きPCで練習環境は作れる

よくある質問(FAQ)

Q1:MOSはExcelとWord、どちらから取ればいい?

事務職ならExcelから。実務で使う時間が長いのはExcelで、求人票で求められるのもExcelの操作が中心です。

Q2:全国一斉試験が終わると、MOSは受けられなくなる?

いいえ。終了するのは月1回の全国一斉試験だけで、会場ごとに開催される随時試験は続きます。公式サイトの会場検索で近くの会場を探してください。

Q3:Excel Web版だけで合格できますか?

基本操作の練習はできますが、デスクトップ版と機能差があるので、本番前には無料試用などでデスクトップ版に触っておくのが安全です。

Q4:Macしか持っていなくても受験できますか?

受験はできます。試験会場のパソコンがWindowsなので、直前に1回はWindows版Excelに触っておくことをおすすめします。


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